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自己破産と離婚と…涙。

           
( by 角田純一小説家・行政書士)

私は、長く物を書いてきて、常に、人間の終末という事を意識して来ました。
いま、ここでテーマとするのは、自己破産と離婚という二つの事柄なのですが、普通は終末と言うと死を指します。

私自身、一昨年、突然に極度の貧血と診断され、内臓出血の可能性ありという医師の言葉を、

「胃潰瘍みたいなものか……」

と軽くとらえていたら、胃カメラを飲んで分かったのが食道静脈瘤でした。
破裂すれば即死に近い状況でした。

以来、不思議なもので、自分の終末が、一瞬のうちに近未来となると、死を見通した先の、現実にある様々な光景を、とてもリアルなものとして捉える事が出来るようになりました。

それが、自己破産と離婚という、二つの事柄でした。

実は最初、自己破産は自己破産、離婚は離婚と、まったく別の事柄と考えていたのです。

不勉強でした。

それについて、この文章を読まれているみなさんが、きっと、私より遙かに知っていらっしゃると思います。

私が強く感じているのは……、とにかく一人で悩まれる方がほとんどだと言うことです。
配偶者に内緒で経済的に行き詰まって、密かに自己破産と離婚の可能性を思っている。

自分の中に閉じこもってしまう……。

「元気が出る債務整理」なんて、なんだかおふざけ、と思われたかもしれません。

でも、私は真剣です。

元気、エネルギーを出すことによって、一人から二人になれるのです。
二人とは、すなわち配偶者です。

死は絶対の終末ですが、自己破産は再生のための終末です。

その自己破産のために、人間は捨てなければならないものがあります。
借金に依存する心であったり、身近な欲望だったり。

捨てるには、エネルギーが必要です。

そして、疲れた心で、配偶者から逃避しよう、離婚という終末に安住しようとしている時こそ、さらにエネルギーが必要なのです。

自己破産は、自分だけを救うという利己的な行為であはありません。
自分を愛する者を救うための戦いです。

そのための、元気を! あなたに!